物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)
- 作者: 安達正勝
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 新書
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フランス行きたい熱は日々高まるものの見通しも立たないなか、なにか旅行ガイドやフランス関連本で気を散らそうと立ち寄った本屋で、たまたま目に止まった。もうすぐキャトーズジュイエ(7月14日)!パリ祭!だしちょっとフランス革命の勉強でもしてみるかということで読んでみることに。フランス革命の大きな流れを捉えつつエピソード豊富で面白かった。特にルイ16世について「日本では無能で鈍重な王様というネガティブなイメージがつきまとうけど、もっと評価されるべき」というスタンスで話が展開される。が、正直ルイ16世に対する事前知識なさすぎで、特にイメージも持ってなかったし勉強になった。あと、登場する女性たち(の肖像画)がどれも美しかったのも印象的。マリー・アントワネット、暗殺の天使シャルロット・コルデ、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ。ナポレオンは戦地から一日に何通も妻にラブレターを書きまくっていたという。
そんな折、弊社にインターンでフランス人がやってきて飲みに行く機会があった。早速、本書で得られた浅い知識を披露するチャンスかと思われたので、フランス人にとってフランス革命ってどういうイメージなのかと聞いてみたけれど、まぁ誇らしくは思うけど歴史的出来事って感じ、という反応だった。弊社社員のフランス人には「日本人にとっての明治維新はどうなのか」って言われた。まぁ好きな人は好きって感じか。幕末もフランス革命同様に魅力的な人物がたくさん現れると思う。
タイトルはフランス語の諺。その日飲みに行ったビストロの窓に書かれていて、意味を教えてくれた。想像上ならなんでもできるという、どちらかという皮肉的なニュアンスがこめられているらしい。
"Avec des si, on mettrait Paris en bouteille"
私の心のなかにもパリはあります。行ったことないけど。